2010年8月20日金曜日

名水の会からの陳情実る~府中市、家康御殿と国司の館跡を保存へ

府中市のJR府中本町駅近くのイトーヨーカ堂建設予定地の発掘調査で、家康の「府中御殿」跡や奈良時代の国司の館跡など重要な遺構が見つかっていましたが、今年6月、文化財関係筋から、それらの遺構の保存について、きわめて悲観的な状況であり、間もなく大型スーパーの建設が始まるとの情報がはいりました。
名水の会ではそれを受けて、ただちに府中市議会議長宛に保存への陳情書を作成し、6月7日提出いたしました。
その直後の府中市議会でも保存への要請が出され、府中市当局も保存の方向へ大きく舵を切った模様。

昨日朝のNHKで、「“府中御殿”建物跡を保存へ」の第一報が流れました。
府中市では、8/26に発表する予定だったそうですが、先にNHKに出てしまったので発表を早め、間もなく新聞にも載るとのことです。

NHKニュースは下記で動画が見られます。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20100819/k10013440511000.html

動画は多分、間もなく見られなくなると思いますのでお早めに。文章を下に転載しておきます。

---(転載)-----

“府中御殿”建物跡を保存へ

8月19日 10時36分

東京・府中市で見つかった、徳川家康がたか狩りをするときに宿泊した「府中御殿」とみられる建物の跡について、府中市は、きわめて貴重な遺跡だとして、土地をおよそ27億円で買い取り保存する方針を固めました。

府中市のJR府中本町駅近くにある、広さおよそ7800平方メートルの大型スーパーの建設予定地では、ことし5月、徳川家康がたか狩りをする時に宿泊した「府中御殿」とみられる建物の跡や、奈良時代に古代の武蔵国を治めていた役人の館とみられる跡などが相次いで見つかりました。府中市は、これらはきわめて貴重な遺跡だとして、大型スーパーなどと話し合いを進めた結果、土地を所有する東京・中央区の会社からおよそ27億円でこの土地を買い取り、保存する方針を固めました。府中市は、遺跡として保存するため国の史跡に指定するよう文化庁に申請していて、認められれば、国や東京都から購入費用の90%まで補助を受けられるということです。府中市は今後、遺跡の活用方法について市民に意見を募り、遺跡の魅力を生かした街づくりを進めることにしています。
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